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Blog Detail腰の痛み…腰椎分離症?

2017.07.29

スポーツをしている小学生・中学生に多くみられる腰痛について・・・


「え!?そんな低年齢から腰痛があるの?」と思われるかもしれませんが、ジュニア期、成長期に活発にスポーツをする子に多く発症する腰痛。この中でも特に多いのが「腰椎分離症」と呼ばれる腰痛です。

軽い腰痛だと間違った認識のまま競技を続けていると、後々大きな支障をきたす事があります。今回は腰痛の中でもジュニア期に多い腰椎分離症についてお話ししたいと思います。

 

 

 

小学生~高校生くらいでスポーツをしているお子さんが腰が痛いって腰痛を訴えることはないですか?

 

普段、家や学校で生活する分には痛くないけど、走ったりスポーツをすると腰が痛くなる。

しばらく安静にしていれば治るだろうと数週間から1ヶ月ほど安静にしても、スポーツをするとやっぱり痛い…

もしそうであれば早めに病院を受診しましょう。成長期の時期に発症しやすい腰痛に「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」というものがあります。

 

腰椎分離症って?

腰椎分離症とは簡単に言うと腰の「疲労骨折」です。

分離症とは小学生から高校生にかけての成長期の運動による機械的刺激が下部腰椎に繰り返し加わることにより疲労骨折が起こります。
この骨折がつかないまま成長していくと分離症という状態になります。
分離症の状態が長く続くと背骨の胴体が身体の前面に滑る状態、いわゆる分離すべり症に進行していきます。
分離症は一般の方でも5%程度発症していると言われていますが、スポーツ選手では30~40%もの方が分離症を発症しているとも言われています。

そうです骨折なんですね。

早期に安静や固定の治療をおこなえば骨は引っ付くのですが、発見が遅れてしまうと骨が引っ付かない状態になることがあります。

ですので、早めに病院を受診をして早く見つけて早く治療をおこなうことが大切です。

 

腰椎分離症を起こすやすい動作は?

サッカーのキック動作や野球やテニスのスイング動作などの身体をひねる動作や陸上の長距離選手のように常に同じ動作の繰り返しのランニングなどの繰り返しの同じ動作が腰へのストレスとなり分離症は起きやすくなります。またバレーのスパイク時や陸上の幅跳びや高跳び時のように後ろに大きく反る動作も椎弓へのストレスがかかりやすく分離症が起きやすくなります。

 

 

分離症は疲労骨折が主ですから、負担のかかる動作の繰り返しによって起こります。

 

腰椎分離症の治療法は?

病院で分離症と診断されたらスポーツを休止し安静にします。基本的に骨がくっつく事を最優先させるため、腰を固定するコルセットを巻いて、腰に負担をかける動作を禁止します。

骨の損傷程度によりますが、数ヶ月のスポーツ禁止を余儀なくされる事が多いでしょう。

スポーツの復帰時期は医師からの許可を得てからにしましょう。

 

腰椎分離症の再発予防は?

腰椎分離症が治ったからといって安心してはいけません。その後は再発防止を考えなければなりません。なぜなら、安静にすることで腰椎分離症が治ったとしても、発症の原因となった行為や習慣をそのままにしていては、結局また腰椎分離症を発症してしまうからです。

まず、部活などのスポーツをやっている人の場合には、運動前後の準備運動としてストレッチをしっかりと行うことです。できれば専門家に相談しながら自分に合ったメニューを組むようにすると良いです。

次に、姿勢です。歩く時の姿勢を身体に負担のかからないバランスにすることで再発防止になります。猫背になっていたり、どちらか片方にだけ重心を寄せるような立ち方、足部が偏平足だったり、逆にハイアーチだったり・・・それによって歩き方にクセのある方は要注意です。コルセット固定によって骨が癒合しても、受傷前と同様にスポーツを行うと再発する恐れがあります。

腰椎に加わるストレスを減らさなければ、高確率で再発します。

 

もし、腰椎分離症がなかなか改善されず悩んでいたり、既に症状は改善しているが、再発防止策に何か良いものはないかと探しているのであれば、「インソール」をお薦めします。

 

バランスショップ「キックオフ」では足もとから体のバランスを整え、体への負担軽減やケガの予防になる、様々な商品・サービスを提供しております。

 

2か月前に「腰椎分離症」と診断された高校生(サッカー)


 今回ご相談に来られたのはサッカーをやっている高校2年生の男子。

2か月前に「腰椎分離症」と診断され、「もう戻らない」と言われたらしい。友達の紹介で当店を知り、「サッカーは好きだから何とか続けたい!」という思いでご来店されました。

まず、足を計測しました。

足長は左:25.5㎝、右:25.4㎝。

足幅・足囲は荷重時で左:E、右:2E。

非荷重時で左:C、右:Dでした。

数値的にはやや細い足。でも履いていたスパイクの種類を聞くと、アシックスのDSライトのワイドモデルでした。

本人の感覚的にはワイドしか履けないと思っていたみたいですが、実際に足計測をしてみると本人的にもビックリの数値が・・・思い込みって恐いですね。

合っていない靴は時には怪我を誘発します。

みなさんは大丈夫ですか?

 

まだコルセットをしていて医師からの復帰許可が出ていないので、少しでも腰に負担がかからないように普段の靴にインソールをお勧めしました。

選んだのはasicsのGT2000ニューヨーク5。

 

 

 

この靴で既製のDSISインソールをベースに付加パッドをつけてミリ単位で削って足と靴に合わせて調整し、姿勢と歩行バランスを改善していきます。

 

 

ちなみに、調子が良いので2週間後にはスパイクを買いに来てくれました。

元気に楽しくサッカーに復帰できるといいなと思います。

 

選手にとってシューズは体を支える土台となる大事なギアです。

当然、合っていないシューズでは足や体に負担がかかりトラブルが起こります。

足に合っていないシューズやしっかり足や体を支えてくれないシューズでは、体を支える土台となる足の機能が低下してしまいます。足のバランスの崩れは骨格のバランスに影響します。それにより過剰な負担が全身にかかってしまいます。
そうしたことを防止するためには、自分の足にピッタリの体を支えてくれる靴を選ぶと共に、足のアーチを支えるインソールを使用することがおすすめです。

 

「腰椎分離症」は早期の発見が何よりも大切ですし、症状によってはすぐに改善していきます。お子さんの今の状態を知ることで少しでも不安を取り除いていけたらなと思います。

 

キックオフでは資格を持ったフットケアトレーナーがそのお手伝いをいたします。

「フットケアトレーナー」は、足や全身のトラブルを、靴のフィッティングやインソールによって解決する技術の認定資格を持った靴のスペシャリストです。

 

ぜひ、ご予約ください。

お電話で靴のことやインソールのお問合せの際は、

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